いま株式投資を勉強すべき2つの理由は読んでいただけたでしょうか?もしまだの方は、ぜひ先にそちらをご覧ください。
この記事では、株式投資をはじめるにあたって大切な心構えについて解説します。すでに証券会社に口座を開設している人も、売買をはじめて行う前にぜひ目を通して頂きたい内容です。
まずはじめに、あなたが株式投資をすることについて、あなたの家族や友人はどのように言っているでしょうか?もちろん周囲の知人には株式投資のことは明かさず、こっそりとはじめている方もいるでしょう。
なぜか日本では、株式投資=ギャンブル、といったネガティブなイメージも根強いため、もしかするとあなたの周囲の中には株式投資に反対意見を言っている方もいるかもしれません。
筆者の周りでも株式投資についてネガティブな考えを持っている人は少なからずいます。
例えば、次のような具合です。
- 株はギャンブルのようなもので損するに決まっている
- 知り合いが株で◯◯円損したと聞いた(だからあなたも危ない)
- お金が減らない貯金が第一
これらどの意見もある面からすれば的を得ていますが、そのような意見に対してあなたはどう答えているでしょうか?投資をはじめるにあたり、あなたなりの方針や答えはあるでしょうか?
株式投資をはじめるにあたってはいくつか必要な心構えのようなものがあります。その心構えが、株式投資に潜むリスクを抑え、あなたの資産運用をコントロールするカギとなるのです。
その心構えとは次の3つです。
- 株式投資で稼ぐことは簡単ではない
- 自分にあった投資スタイルを決める
- 必ず余裕資金ではじめる
では早速解説していきましょう。
株式投資で稼ぐことは簡単ではない
まず肝に銘じて欲しいのが、株式投資は簡単ではないということです。もちろんあなたの投資意欲を削ぐために言っているわけではありません。つまり、簡単と思い込んで、分析や自分なりの根拠を欠いた状態で大金を投じる行為こそがギャンブルであり、株式投資はその類ではないことを伝えたいのです。ギャンブルのような投資(投機とも言う)を行った結果、大きく損をした人ほど、先に述べたようなリスクを大々的に吹聴するものであり、そのような派手な話は人づてに伝わりやすいので、株式投資に対する一定のネガティブなイメージがあるとも言えるでしょう。
そうではなく、株式投資は簡単ではないことを常に念頭におくべきです。慎重な判断を行い、自分なりの結論とリスク範囲を持って投資する限り、株式投資による損失のリスクは限りなく抑えることが可能となります。
この記事では細かい分析方法は解説しませんが、投資をはじめる際の心構えの第一として、ぜひ心に留めて欲しいと思います。
自分にあった投資スタイルを決める
だれしも投資に臨む環境は違うものです。読者のなかには、大学生や独身の会社員、家族を持った方までさまざまな環境にあると思します。
ここで大切なのが、自分にあった投資スタイルです。自分の環境に応じて、必要な生活費や教育費、趣味やレジャーに充てる費用などは異なっています。そのような中、自分はどのような投資スタイルを持って、いくらぐらい稼ぎたいのかというプランをしっかり定めて欲しいのです。
もちろんプランは定期的に書き直していくことが理想です。目的の金額を達成したら、さらなる投資に進むも良し、貯蓄に配分するも良しです。
インターネット上では「今月の収支が2,000万円」「IPO株で資産が3倍になった」といった派手な話も目にしますが、その投資家とあなたは違うのです。そのような他人のスタイルに振り回されること無く、自分のスタイルとプランを作って欲しいと思います。
株式投資のスタイルは、株の売買が完結するまでの期間に応じて次のように分けられます。
- デイトレード
- スイングトレード
- ポジショントレード
- 中長期投資
デイトレードはその名の通り、1日単位で売買を繰り返し、細かい売却益を積み重ねていく手法です。スイングトレードはデイトレードと比べると保有期間が長く、数日から数週間単位での売買が中心。中長期投資は、数年単位で株を保有し、中長期での株価の上昇を狙う投資スタイルです。
それぞれのスタイルについて詳しく知りたい方は、4つのトレード方法から自分の投資スタイルを決めようを参考にしていください。あなたも自分の立てるプランに合った投資スタイルを決めていくことが大切です。
必ず余裕資金ではじめる
3つ目は、投資に使うお金の出処についてです。株式投資は売却益や配当益などによる経済的リターンを狙うものですが、もちろん反対に損失を出すリスクも合わせて持っています。
ここで大切なのが、株式投資の資金は必ず余裕資金ではじめるということです。これはあなたの懐事情を心配して言っているわけではありません。少なくとも株式投資の初心者から中級者は、余裕資金ではじめることで、精神的なゆとりを持って投資に臨む必要があるのです。
株価は日々刻々と上昇下落を繰り返すので、そのときどきによって含み損を抱えることもあります。そのような時、株式に投じたお金が大切な生活資金とあっては、とても冷静な判断ができないはずです。
「まずは勉強」「これくらいの金額であれば損してもいい」という余裕資金で投資をはじめること。株を勉強しながら投資に臨む初心者にとっては非常に大切なことですので肝に銘じてください。
以上の3つが、投資をはじめる前に必要な心構えです。いざ投資をはじめると、株の乱高下を目の前にして、しばしば冷静な判断を欠いてしまうことがあります。結果、投機的な投資に走ったり、損切りを誤ったりと後悔することもあるでしょう。初心者ではないベテラン投資家であっても同じような話は例を挙げればきりがないのです。
そのようなときに、この3つの心構えに原点として立ち返って欲しいのです。あなたの投資ライフの成果を左右するのは、あなた自身であることを決して忘れないことなのです。
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